エコキュートの設置費用(工事費込み)はいくら?

ランニングコストが安く環境性能に優れたエコキュート。2001年の販売開始以来、現在では全国で600万台以上のエコキュートが普及しています。
ランニングコストは、ガス給湯器や石油給湯器と比較して安くなるものの、エコキュートを設置するための初期費用はガス給湯器や石油給湯器より高くなります。
エコキュートの設置スペースがあるかどうか、初期費用とランニングコストのトータルコスト、エコキュートのメリットやデメリットを考慮してエコキュートを設置するかどうかご検討ください。
エコキュートの主要メーカーと定価・割引について

エコキュートは貯湯タンクの容量や各種機能、追焚機能があるかどうかなどによって、様々な機種を各メーカーが製造しています。主なメーカーではパナソニック、三菱、ダイキン、コロナ、日立などがあり、定価設定では80万円〜140万円程度になるものの、実売価格ではエコキュートの本体代は定価の半値以下で販売されていることが多いようです。湯ドクターではエコキュートの場合、定価の70%OFFから商品を取り扱っていますので、お気軽にご相談ください。
エコキュートの設置費用(工事費込みの場合)

一般的には370リットルタイプのフルオート仕様のミドルクラスのエコキュートを設置するケースが多くありますが、その場合、エコキュート本体代に工事費用を含めて40万円台から60万円台の価格帯が相場ではないかと思います。
エコキュート交換の工事内容は
エコキュートを交換する場合、工事内容として主に下記のような項目があります。
内容 | おおよその費用 |
---|---|
既存のエコキュートの撤去及び処分 (エコキュートからの交換の場合) | 30,000円〜40,000円 |
基礎工事 (取替の場合は不要な場合もあります) | 20,000円〜40,000円 |
エコキュートの運搬及び設置 | 30,000円〜50,000円 |
給水配管工事 | 10,000円〜20,000円 |
給湯配管工事 | 10,000円〜20,000円 |
追焚配管工事 | 10,000円〜20,000円 |
リモコン交換工事 | 2,000円〜5,000円 |
電気工事 | 20,000円〜40,000円 |
試運転、調整 | 10,000円〜20,000円 |
電力会社申請 | 20,000円〜40,000円 |
それぞれに掛かる費用は、現場の状況によって変わってきますが、湯ドクターではエコキュートからエコキュートへの交換の場合の標準工事費は、税別120,000円となります。
(電力会社への申請が必要な場合の申請費用は除く。また、搬入搬出が困難な場合は、別途、追加搬入搬出費用等が掛かる場合があります。)
エコキュート交換で価格差が出る要素は?
エコキュートの交換費用には、さまざまな要因が複合的に絡み合って価格差が生じます。 大きな要因として挙げられるのが、タンク容量や給湯タイプ、そして快適機能や省エネ性能です。ただ少人数世帯や日頃あまり湯量を使わない家庭であれば、大容量や多機能モデルを選んでもオーバースペックになるケースがあるため、必要な機能に絞るほうがコストを抑えやすくなります。 また、工事の難易度も価格差を生むポイントです。設置場所の広さや電気配線の状況によって、追加工事が多く発生すると見積もり額が大きく変わるので、あらかじめ現場をよく確認しておきましょう。 交換の際には、今使っているエコキュートの型番や容量を踏まえながら、同程度の性能を持つ機種を選ぶと極端なコストアップを避けられます。長く快適に使い続けるためにも、ライフスタイルに合った機能性と予算のバランスを見極めることが重要です。
エコキュート本体の値段、価格はいくら?
エコキュートは貯湯タンクの容量や機能、寒冷地仕様かどうかなどによって、様々な機器があります。エコキュート本体代の主な目安は下記の通りになります。
※税別・工事費別。2025年4月時点でのデータ。
※下記金額は定価になりますので、実際の販売価格は下記の金額よりお値引きした金額になります。
設置場所 | タイプ | 容量 | 定価設定 |
---|---|---|---|
一般地 | フルオートタイプ (プレミアムタイプ) | 370L | 1,081,000円〜1,420,000円 |
460L | 1,176,000円〜1,416,000円 | ||
フルオートタイプ (スタンダード 高圧力タイプ) | 370L | 972,000円〜1,260,000円 | |
460L | 1,061,000円〜1,370,000円 | ||
フルオートタイプ (スタンダード) | 370L | 864,000円〜1,110,000円 | |
460L | 953,000円〜1,220,000円 | ||
オートタイプ | 370L | 829,000円〜1,027,000円 | |
460L | 931,000円〜1,137,000円 | ||
給湯専用タイプ | 370L | 843,000円〜1,060,000円 | |
460L | 945,000円〜1,150,000円 | ||
温水暖房機能付き(多機能) | 460L | 1,102,000円〜 | |
寒冷地 | フルオートタイプ (プレミアムタイプ) | 370L | 1,133,000円〜1,390,000円 |
460L | 1,227,000円〜1,470,000円 | ||
フルオートタイプ (スタンダード 高圧力タイプ) | 370L | 1,027,000円〜1,280,000円 | |
460L | 1,133,000円〜1,390,000円 | ||
フルオートタイプ (スタンダード) | 370L | 876,000円〜1,140,000円 | |
460L | 963,000円〜1,230,000円 | ||
給湯専用タイプ | 370L | 927,000円〜1,060,000円 | |
460L | 1,020,000円〜1,150,000円 |
エコキュートを買い換えるときの注意点は?
エコキュート:
フルオートタイプの場合
現在はフルオートタイプのエコキュートが主流になってきており、フルオートタイプのエコキュートを採用する方がほとんどです。フルオートタイプのエコキュートは、文字通り、お湯はりから保温、たし湯まで全自動で行います。
フルオートタイプのエコキュートの場合、エコキュートから浴槽のふろアダプターまでが往きと戻りの2本の配管でつながれており、浴槽内のお湯を循環させる形になっています。そのため、オートタイプからフルオートタイプへ交換する場合は、2本の追焚配管を入れる必要があり、追焚配管の入れ替えが出来ない場合は、オートタイプからフルオートタイプへの機器交換は出来ません。
また、フルオートタイプのエコキュートの場合、高圧力のハイパワー給湯仕様のものと標準的な圧力の機器がありますので、お使い勝手に合わせて最適なエコキュートを選びましょう。
エコキュート:オートタイプの場合
オートタイプのエコキュートはお湯はりをして、浴槽内のお湯の温度が下がってきた際に高温のお湯を差し湯して追焚感覚が得られる機器になります。(浴槽内のお湯の量が増えます。)
オートタイプのエコキュートは、ガス給湯器でいう高温差し湯式の機器になり、エコキュートから浴槽のふろアダプターまで1本の配管でつながれています。そのため、フルオートタイプからオートタイプへ交換する場合は、高温差し湯用の1本の配管を入れる必要があり、配管の入れ替えが出来ない場合は、フルオートタイプからオートタイプへの機器交換は出来ません。
エコキュート:給湯専用タイプの場合
給湯専用のエコキュートは、集合住宅で設置されていることが多いエコキュートになります。追焚機能は無く、お風呂にお湯をはる際は給湯栓を開いて浴槽にお湯はりします。フルオートタイプやオートタイプから給湯専用タイプのエコキュートに交換する場合は、ふろアダプターを閉塞する必要があります。
費用的にはフルオートタイプやオートタイプより安くなりますが、これまでフルオートタイプやオートタイプを使っていた場合、かなり機能が制限されますので、ご不満につながる可能性が高く、あまりおすすめできません。
工事の見積もりの際に確認するべきポイントは?
工事内容の確認や保証内容を見落とすと、後から思わぬ出費が発生することがあります。とくに標準工事の範囲を超える作業やアフターサービスの有無は、長期的な安心に直結する要素です。 また、家族構成や使い方によって最適な機種は大きく変わります。資金計画だけでなく、住宅スペースや騒音対策など、生活の質にも関わる要素を総合的に検討すると失敗が少ないです。 ここからは、交換時にとくに気をつけたいポイントをピックアップします。事前に押さえておくことで、スムーズかつ安心してエコキュートを導入できるはずです。
標準工事の範囲と追加工事の確認
業者が提示する標準工事内容にどこまで含まれているかは、契約前に必ず確認しましょう。よくある追加工事としては、配管の長さ延長や電源の新設、コンクリート基礎の敷設などが挙げられます。 これら追加工事が必要かどうかで、見積もり総額は大きく左右されます。とくに戸建ての立地条件で大きな差が出ることもあるため、必ず施工前の現場調査を受けてから契約を結ぶのがおすすめです。 工事費を少しでも抑えるためには、転用可能な配管や基礎を再利用できるかも注目ポイントです。不要なやり直し工事がないかを業者としっかり確認し、最適な提案を受けることが成功のカギになります。
保証やアフターサービスの内容をチェック
エコキュートは長期にわたって使う製品なので、メーカーや設置業者による保証は非常に重要です。一般的には本体や工事の保証がそれぞれ数年から10年程度付くケースもあります。 部品保有年数の長さも、修理対応を考えるうえで欠かせないポイントです。メーカー保証が切れた後も有償で修理をしてもらえるかどうかは、ランニングコストや故障時の負担に直結します。 アフターサービスが整っている業者を選ぶと、何かあった際の対応がスムーズです。不具合が起きてから慌てることがないよう、保証とサポート体制は事前にしっかり調べておきましょう。
家族人数・ライフスタイルに合った機種選び
家族の人数とお湯の使用頻度は、エコキュートの容量選びに直結します。たとえば4人家族であれば370L~460Lクラスを選ぶケースが多いですが、家にいない時間帯が長いなど家庭状況によってはさらに小さい容量でも十分な場合があります。 給湯タイプも、フルオートタイプ、オートタイプ、給湯専用タイプなど複数あり、それぞれ自動のお湯張りや保温機能に差があります。忙しい家庭ほどフルオートタイプが便利ですが、予算を抑えたいなら給湯専用タイプも選択肢となります。 最終的には予算と使い方、そして将来のライフスタイル変化も視野に入れて機種を選定すると失敗が少ないでしょう。購入後10年以上使う製品だからこそ、自分たちに合った性能をしっかり検討することが重要です。
エコキュートの買い換え、
交換費用を安く済ませるコツは?

エコキュートを交換する場合は、基本的には現在設置されているエコキュートと同じメーカーのエコキュートに交換することをおすすめします。メーカーが異なりますと、貯湯タンクを基礎に止めるためのアンカーの位置が異なることも多く、場合によっては基礎の打ち直しなど不必要な費用が掛かることがあります。
なお、交換費用を安く済ませるために、既存機器がプレミアムタイプのエコキュートの場合、スタンダードタイプにすることや、高圧力タイプのエコキュートの場合、標準圧力タイプに変更することは、お使い勝手が多少変わるものの選択肢としてはあるかと思います。しかしながら、フルオートタイプから給湯専用タイプに変更することは、湯ドクターではあまりおすすめ出来ません。例えば15年間、毎日1回おふろに入ったとした場合、365日×15年=合計5,000回以上もの回数お湯はりをすることになりますが、毎回、給湯栓のお湯を開いてお湯はりし、お湯はりが終わった際に給湯栓を閉めなければならない労力はかなりのものです。
また、エコキュートに限らず給湯機器は水温の低い冬場に高い負荷がかかり故障するケースが多くなります。そのため、工事や修理も冬場に集中してしまいますので、比較的工事体制に余裕のある夏場であれば、価格の交渉もしやすくなる可能性があります。
補助金・助成金を活用して費用を抑えることも可能
エコキュート導入には、国や自治体による補助金・助成金制度が利用できるケースがあります。 対象となる制度は、地域によってさまざまです。省エネルギー機器として補助金の対象になっている場合や、オール電化住宅への切り替えを支援する助成金が用意されていることもあります。 申請手続きには、領収書や工事写真などが必要になるので、導入前に必要書類をきちんと確認しておきましょう。自治体のホームページやエコキュートの設置業者が提供する情報をチェックするとスムーズに申請が進みます。 補助金や助成金を併用できるかどうかも重要です。国の制度と地方自治体の制度を組み合わせることで、大幅な費用軽減につながる場合があります。最新情報を得るためにも随時制度の改定を確認すると良いでしょう。
まとめ
エコキュートはガス給湯器や石油給湯器と違い、時期によっては、商品取り寄せまでかなりの日数が掛かることもあります。また、一人では取替作業が出来ないため複数人の工事スタッフの確保も必要になります。エコキュートは、ある程度の不具合であれば応急的に使用できる機能がある機器もありますが、完全にエコキュートが壊れてしまった場合、何日もの間お湯が使えなくなってしまいます。そのため、エコキュートの調子が悪くなってきたら、早めに交換のご検討をされた方が良いと思います。
本ページではエコキュートの設置費用について説明させていただきました。ご参考にしていただければ幸いです。